東日本大震災と人権/熊本市人権啓発市民協議会

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東日本大震災と人権

 平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震は、大津波の発生により東北地方と関東地方の太平洋沿岸に壊滅的な被害をもたらし、未曾有の大災害となりました。
 被災した人々は、財産を所有する権利、働く権利、教育を受ける権利、自由に移転居住する権利などの権利を奪われました。大切な家族をなくした人も多くいます。原子力発電所の事故では、放射性物質の拡散に伴い発電所周辺から避難した人々が、避難先で風評に基づく差別的取り扱いを受ける、あるいは被災地の農業・水産業・酪農業が風評被害を受けるといった、根拠のない思い込みや偏見から人権侵害につながる行為もあっています。また、避難指示区域から避難してきた人々と受け入れる側の人々の間では、置かれた立場や境遇の違いから深刻な地域コミュニティの断裂も起きています。
 現在もなお、約八万人以上もの人々が仮設住宅で不便な暮らしを余儀なくされているのは深刻な人権問題であるともいわれています。被災した人々は、支援や援助を受ける立場にあるだけではなく、権利を主張できる立場にもあります。
 人権問題は、私たち一人ひとりの意識に根ざした問題です。正しい情報を得て、被災した人々のことを忘れず、被災した人々の気持ちに寄り添うことが大切なのではないでしょうか。

「東日本大震災」 〜明日に向かって〜
平川 なおみさん
遠い日のこととは 思わない
知らない人達のこととは 思わない
行ったこともない場所のこととは 思わない

苦しかっただろうと 考えてみる
悲しかっただろうと 考えてみる
今も大変なのだろうと 考えてみる

さあ、今、
あの日の出来事を
しっかりと胸に刻みなおして
私達にできることをやっていこう

自然の脅威に屈せずに
人間の復興力を信じて
立ち向かっていこう!

二〇一四人権啓発受賞作品より
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