北朝鮮当局による拉致被害者等に関する人権問題
1970年代から1980年代にかけ、多くの日本人が不自然な形で行方不明となりましたが、日本の当局による捜査や亡命北朝鮮工作員の証言により、これらの事件の多くは北朝鮮当局による拉致の疑いが濃厚であることが明らかになりました。平成3年(1991年)以来、わが国は、機会あるごとに北朝鮮に対して拉致問題を提起してきましたが、北朝鮮側は頑なに否定しつづけました。しかし、平成14年(2002年)9月の日朝首脳会談においてようやく初めて拉致を認めるに至りました。
国際的にも関心が高まる中、国家間の協議は進められていますが、いまだ解決には至っておらず、わが国は北朝鮮に対し、すべての拉致被害者の安全確保とすみやかな帰国を要求しています。
被害者の人生を、そして大切な家族を奪い去った北朝鮮当局による拉致は、人間の尊厳、人権及び基本的自由に対する重大な侵害です。
北朝鮮当局による拉致問題は、いまだに解決していません。私たち一人ひとりが拉致問題に関心をもつことが問題解決のためにとても大切な一歩になります。
■分野別人権問題への取組