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人権とは

高齢者に関する人権問題

 私たちの国では、医療技術の進歩などにより長生きする人が多くなっています。また、新しく生まれるこどもの数は少なくなっていることから、高齢者が人口の四分の一を占める本格的な超高齢社会を迎えています。
 高齢化の問題というと、介護の問題と合わせて考えがちですが、熊本市の場合、約八割の高齢者は、要介護(要支援)認定を受けていない比較的元気な方々であることがわかっています。
 しかし、ある程度の個人差はありますが、人は誰でも高齢期になると素早い動作ができなくなったり、目や耳が不自由になったりすることがあります。
 近年、核家族化が進み、祖父母と同居している家庭も 少なくなり、高齢者とふれあう機会が減っています。
 このように高齢者への理解が十分でないため、高齢者の方を邪魔者扱いしたり、差別的な態度を取ったりすることも見受けられます。
 自分が高齢者になったとき、若い人から同じような態度をとられたらどうでしょうか。
 人は年齢を重ね、様々な人生経験を積むことにより、他の人が持っていない貴重な知識を蓄えていきますが、現在、社会の中でそれを活かす場所や機会が十分にあるとはいえません。そこで、仕事やボランティア活動などの社会参加ができる環境が整い、これまでの経験や知恵を活かすことができれば、高齢者は「生きがい」を見つけることができ、豊かな人生を送ることができるでしょう。
 こどもから高齢者まで、すべての世代が互いを理解し助け合っていくには、高齢者の実像をありのままに受け入れ、異なる世代が一緒に交流を深めていくことが大切です。

■分野別人権問題への取組

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