外国人に関する人権問題
地球には約八十億もの人々が住み、百九十以上の国や地域で、様々な人種の人々が暮らしています。民族や宗教、言葉、生活習慣なども地域によって様々であり、さらに、同じ国に住む人でも、グローバル化の進展に伴い、異なる文化的背景を持ち、話す言葉も違う場合があるなど、多様性(ダイバーシティ)があり、世界中に住む人々には多くの「違い」があります。
私たちが住むまちでも、外国人を見かけることがあると思います。私たちは外国人に対して、肌の色や体の特徴の違いがあることを認識し、その「違い」を受け入れることができているでしょうか。受け入れることができずに、見て見ぬふりをしたり、無視をしたり、差別的な対応をしていないでしょうか。言葉が通じないことや、外国人というだけで、例えば、アパートなどへの入居を拒否されたり、国籍が違うだけで、就職のときの労働条件が異なるといったことや、さらに、特定の民族や国籍の人たちを誹謗中傷し社会から排除しようとするヘイトスピーチなどの問題が全国各地で起きています。
今改めて、私たちは、常に多様性を受け入れる寛容性を育み、地域の一員としての自覚をもつことが重要です。
外国人であること、文化的な背景が違うこと、異なる特徴をもつことなどで差別することをせず、積極的に外国の人と交流を図りお互いを理解しあう努力をしながら、全ての人が安心して快適に暮らせる「共生社会」を作っていきましょう。
■分野別人権問題への取組